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ジェフリー・アーチャーのサイン会 [日記]

先日BBCで、「オークションで高値の付いた絵画」に関する番組をやっていました。絵の専門家やオークショネアーへのインタビューがあるのはもちろん、僕の目を引いたのは作家ジェフリー・アーチャーのお宅訪問でした。売れっ子作家で絵に造詣の深い彼の家は、テムズ川を見下ろす豪華なペントハウス。そして部屋の壁には巨匠の絵画がギッシリ。さすが僕の心を20年近く魅了し続けてきた大作家。郊外のプール付き邸宅よりも、都心のこんな家の方がよほど憧れます。

そう、僕はジェフリー・アーチャーのファンなのです。この作家の描く痛快なサクセスストーリーのワクワク感と言ったら他の作家では味わったことがありません。

そんなジェフリー・アーチャーが今年新作を出し、ロンドンの2階建てバスの広告でも見るなぁと思っていた折り、ヒッチンという街の本屋でサイン会が開かれるという情報をキャッチ。過去にも何度か遠い場所でサイン会をしてたのは知ってましたが、ヒッチンならロンドンから1時間ぐらいで行けそう。

というわけで、これまで存在すら知らなかった小さな街まで車を走らせました。途中渋滞や大雨に合い、想定よりずっと時間がかかるも何とか開始時間より早く到着。

早速新刊を買って待つことしばし。わざわざロンドンから来る人もいなさそうな様子で並んでる人も多くありません。

ところが、肝心のジェフリー・アーチャーが時間になってもやってきません。20分ぐらい待ってると、店員さんから車が遅れてるとの説明があり並んでる人にチョコレートが配られました。さらに10分ほど待ってようやく本人ご登場。

想像よりも随分気さくな雰囲気です。遅れをお詫びしつつ気楽な感じで始まりました。サインを求める人と軽く会話をしながら和やかなムードで進んでいきます。

8番目でいよいよ僕の番。
憧れの作家が僕のためにサインをしているっ!
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興奮するやら感激するやら。

買ったばかりの本にサインをしてもらうと、お次は持っていった日本語の作品にもサインをねだりました。

厚かましいお願いにも気軽に応じてくれただけでなく、
「君は日本から来たのかい?日本のどこなの?」
と聞いてくれました。
東京だと答えると、ジェフリー・アーチャーはサインを終えた本を他のお客さん達に向けて掲げました。
「ほらこれ、日本語の本だよ。私はロンドンからここに来るのにも苦労したのに、彼は東京から来てくれたんだ。」

えぇっと・・・このために東京から来たわけじゃないんですけど・・・。
あと、その本、ブックオフで105円で買ったやつでスミマセン(笑)

その後僕が今何をしてるのかなど聞いてくれ、握手をして終了。プロのカメラマンにも写真を撮られたのでどっかに載るのかも。

その昔、早くストーリーの先を知りたい焦りと、でも読み終わったらこの楽しみが無くなってしまうんだという、寂しさを先取りしたあの独特の気持ちを感じていた時、まさかそれを書いた作家本人と話ができる日が来るとは夢にも思ってませんでした。あまりにも離れ過ぎていて、「会ってみたい」という考えが頭をよぎったことすらなかったです。

これは本当に良い思い出になりました。

せっかくなんでサインをもらった新刊は頑張って英語でチャレンジしてみようかなぁ。
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ベルギー旅行 [日記]

先月ブルージュ、ブリュッセル、アントワープとベルギー3都市に旅行に行きました。

3都市ともそれぞれ魅力があって、これまで行った中で最も「ヨーロッパ」ってイメージにピッタリの街でした。もちろんロンドンやパリがヨーロッパを代表する街であるのは間違いないのですが、どちらも個性が強烈なので「ヨーロッパ」という枠で街を思い浮かべるとかえって収まりが悪いように感じます。その点比較的小国の方が地域全体を代表するのに具合が良いです。2年前に初代欧州理事会常任議長に就任したロンパウがベルギー人なのもバランスを考えると分かる気がします。

期待以上に良かったのは食事。特にオランダとの差は歴然。
日本から見るとベルギーとオランダって印象の違いが少ないんじゃないかと思いますが、食事の質にものすごい違いを感じました。特にブルージュは、小さな観光都市なので一見さんのみを相手にするレストランが多いはずなのに、あの値段と味を提供できるのは驚きです。前もってかなり調べておいたのが功を奏した面もありますが、基本的にどこに行くときも同じように調べてから行くので、やはりブルージュが食事に力を入れてるということなのでしょう。今回行くことはできませんでしたが、あの小さな街にミシュラン三ツ星レストランがあるのも納得です。

他に食関連でびっくりしたのは、ブリュッセルのチョコレート屋の多さ。ゴディバやらピエールマルコリーニのような高級店から、チープさ漂う無名の店まで東京のスタバのようにあちこちに立ち並んでます。誰がこんなにチョコレート食べてるんだろう?

あと意外なマイナス点としては、電車が遅れまくること。よく日本の鉄道運行の正確さが賞賛されますが、これまでのヨーロッパ旅行では電車の遅延に巻き込まれることはごく稀で、日本だけが断然素晴らしいわけではないと思うようになってました。特にイタリアは期待値が低かっただけに、時間通りに動いてると逆に驚いたりも。ところがベルギーは僕が乗った電車は全て遅れましたし、電光掲示板を見ても遅れてる便の方が多くてこんなインフラでこの国大丈夫なの?と軽いショックを受けました。

日本に住んでたら行くことが無かったであろうベルギー。安く気楽に行けるのでちょっとした息抜きにもってこいの旅行でした。

ブルージュ
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ブリュッセル
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アントワープ
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BBCスタジオ見学 [エンタテインメント]

有給休暇が余り過ぎてかえって問題になりそうな程だと判明したため、今月急遽休みを入れました。第一弾はBBCのスタジオ見学に行くことに決定!

BBCツアーは土曜もやってますが何ヶ月も先まで予約で一杯なので、行くなら平日だと判断、2時間弱の行程で昼過ぎからの回です。

BBCの建物は地味で古目、向かいに位置する巨大ショッピングモール、ウェストフィールドと対照的です。
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空港のような手荷物検査を受けて中に入るとツアーの案内が始まりました。
20人位の参加者にBBCの職員が二人付き、説明や質疑応答に対応してもらいます。他の参加者はイギリス人のお婆さんと学生、オランダの学生と付き添いの先生、シンガポールの学生、インド人のオジさん、てな構成。

カフェテリアを抜けて向かう先はニュース室。ニュース報道はBBCの中でも重要な位置を占め、全職員の25%がニュース関連のスタッフとのこと。朝のニュースチーム、昼・晩のニュースチームと席が分かれており、いつも見てるニュースがここで作られてるのかと感慨深い。

ツアーガイドの職員が、中立を旨とするBBCの報道姿勢、ニュースの要点を凝縮させる大切さなどテンポよく説明していった後、

「何か質問は?」
「えぇっと・・・BBCって何の略ですか?」

コラコラそこの学生、基本的な質問にも程があるだろ!?
だれも苦笑とか一切無しで、ガイドもまた素で答えるのが何ともイギリス。

続いてテレビ出演者の控え室へ。衣装を着替えたり、メークを行ったりする部屋で、ベッド無しのホテルみたいな作り。有名人のエピソードをここで出すのがお決まりのサービスのようです。ポールマッカートニーは果物を控え室に注文し、(たしか)マライヤ・キャリーは子犬を、マドンナはローマ法王の絵を頼んだらしい。ローマ法王の絵は手配できず、代わりにマダム・タッソーで蝋人形を借りてきたとか。これらの代金は視聴料で賄われるのではなく、出演者本人に請求されるそう。BBCの出演料の範囲に収まるのか気になるところです。

お次は天気予報。
青い背景の前に人が立つと画面上で天気図と重なり、毎日見てる天気予報の映像が現れます。

「誰か天気予報やりたい人はいませんか?」

参加者がみんなおとなしかったので、ほなワテが、と。
恥も外聞も無く参加者で一番英語が下手であろうこの僕が天気予報の実践することに。

ネットでこのツアーの参加者の体験記を読むと天気予報ができると書いてあったので、実は昨晩天気予報の動画を探してじっくり見てたのでした。

見たのはこれ。


この天気予報のお姉さん、ウェンディ・ハーレルは元気で愛嬌があって結構ファンなのです。

ビシッと再現できたらカッコいいっしょ!?

が、しかし、まず動画を何回か見ても何言ってるか所々分からず仕舞い。天気予報は他のシチュエーションでは見聞きしない単語が使われるのと、ウェンディはBBCのキャスター、天気予報担当者の中でも早口なタイプでよく聞き取れません。この時点で丸暗記計画は敢え無く頓挫。

そして模擬天気予報が始まってみるとさらに!

天気図の予想推移がウェンディの動画と全然違う!(←当たり前)

ウェンディのは霧が出て薄暗い冬。僕がやったのは雨が降った後止む初夏で、天気図を見ながら予報内容を臨機応変に話さなければなりません。予想気温が表示されてる時は数字読めば何とか場が持つのですが、雨雲が動いてるだけの図を言葉で説明するのは難しい。

いやぁきつかったぁ。
英語の会議で突然話が振られた時よりも大変。

手慣れたガイドさんが「ほら、いいわよ。」、「上手上手。」とおだてた挙句、終わった後には「前にやったことあるの?」とトドメのお世辞を言ってくれましたが、もうちょっと上手く演じたかったよ。せめて事前に一回映像を見ておきたかった。

それでも楽しく、今回のツアーでこれが一番印象に残りました。

番組収録の現場も見学できました。狭くて強いライトの当たる特殊な空間で撮影しており、こんなとこで気の利いたことを言うのは大変に違いない。

驚いたのはBBCの番組だけでなく、ITVの番組撮影も行っていた事。空いたスタジオを貸してるらしいのですが、日本でNHKのスタジオを使ってフジテレビが撮影してるなんて考えにくいですよね?

最後はスタジオで模擬ニュースとクイズ番組の撮影。これらは学生たちが手を上げてトライしてました。ニュースは最初に本物のオープニング映像とキャスターの読み上げがあり、スタジオが切り替わる設定という凝った作り。キャスター役の学生二人が「ハリーポッターに主演するダニエル・ラドクリフが・・・」と原稿を読んだ後、ダニエル・ラドクリフのインタビュー映像が流れるというよくできた構成です。

カメラの方を向くと原稿が流れる本物の装置を使います。
オバマ大統領がスピーチの際によく使うことがヤリ玉に上がるプロンプター、BBCの人曰く'Autocue'です。プロンプターにつらつらと流れる原稿を一定の速度(メトロノームのような(metronomic)と説明されてました)で読み上げるのは僕には無理だったろうなぁ。

なるほど。こういう風に番組が収録されているのか。

ショップで絵葉書を買ってツアーは終了。

いろんな要素が盛り込まれたBBCのスタジオツアー、ロンドンの観光スポットとしてはマイナーだと思いますが、僕の観光体験の中でも屈指の面白さでした。

このブログを見てツアーに行きましたという人がいれば嬉しいです。
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サインフェルド・ライブ [エンタテインメント]

アメリカ芸能界の頂点を極めたジェリー・サインフェルド。彼がロンドンで一夜限りのライブを行うというので、チケットが販売された半年前にソッコーでゲットして今日を心待ちにしてました。

収容人数2万人以上多目的アリーナ、O2で開催される上に一番安いチケットが100ポンドと、ミュージカルなら4回ぐらい行ける強気の価格設定。ミュージカルと違って出演は一人だし、舞台装置もゼロなんだけどなぁ。さすがコメディの神は違う。

サインフェルドは日本での知名度はイマイチですが、90年代のアメリカを代表するコメディで視聴率やギャラも日本でも人気の『フレンズ』を上回ってました。

準備として昔買ったDVDで、サインフェルドのスタンダップコメディの部分だけを何度も繰り返し見て、時に「ニューヨーク的過ぎる」とも言われるジョークの感覚と何よりも英語に慣れておきました。

いざO2アリーナに行くと周りの人がコメディ好きの陽気な感じな人ばかりに思えるのは錯覚か?10年以上前のTV番組の人だからか、10代の若者はほとんど来てませんが、20代以上の人は各年代の構成、男女比ともあまり偏りはありません。ただ、これだけの大人数が集まるロンドンのイベントで日本人らしき人を一人も見なかったのは初めてかも。

舞台はマイクと水が置いてあるだけで至ってシンプル。
臨場感が求められるタイプのショーでもないので、客はみんなジェリー・サインフェルド本人を見ることを主目的に高いお金を払っているのでしょう。

開演するとまず前座みたいな位置づけなのか、サインフェルドではなく別のコメディアンが出てきていろんなことをしゃべってはウケてましたが、訛りと早口で英語が1%も分からず焦りました。映画やミュージカルと違ってしゃべりが全てなので、英語が分からないと完全に置いてけぼりになってしまいます。

っべー。まじっべーわ。

15分ぐらい取り残されていたらいよいよ真打ち、ジェリー・サインフェルドの登場。こっちはドラマやドラマ中のスタンダップコメディと同じような英語でさっきよりは随分マシに感じます。11.06.03.jpg

ジョークが分かって笑えたのもあってヨカッタヨカッタ。
それでも英語が分かったのが4割ぐらいでそのうち面白いと感じたのは半分以下なので笑えたのは全体の1割ぐらいでしたが、英語的にも文化的にもこれが実力ってとこでしょう。覚悟はしてましたがニュースなんかとは比べ物にならない難しさです。

ロンドンカスタマイズっぽくレストランや天気の話題、ロイヤルウェディングの時に話題になったベアトリス王女の帽子などもネタにしつつ、サインフェルドらしく、ごく普通の日常生活で当たり前になっている事を観察して、よく考えたらそれ変じゃないの?というタイプのジョークが多かったです。

動画は昔の公演ですが、雰囲気やジョークのタイプはそっくりです。


周りの人は大爆笑の連続で、後引いて笑ってる人とフライング気味で笑う人が重なるんで、1時間半ぐらいずっと笑い声が聞こえてました。この辺、イギリス人はアメリカ人に近いんだろうなぁ。

よくアメリカのコメディで笑い声が入るのって、日本人からすると「何でにそんな笑ってるの?」と不思議に思いますが、これが本当にあれぐらい笑ってるもんだから驚きます。昔から憧れてたああいう場に居られたのがいい思い出になりました。

お笑いは高度な英語の聞き取り能力に加えてバックグラウンドも要求されるのでいろんな意味で難しいですが、せっかくロンドンに住んでるのだから次はイギリスもののスタンダップコメディにも挑戦してみよう。
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インサイド・ジョブ [エンタテインメント]

映画『インサイド・ジョブ』を見に行きました。日本ではつい先日公開されたばかりですが、ロンドンでは随分前からやってるようで、いまだ上映してる映画館もほとんどありません。

映画は英語が難しい事が多いので避けてましたが、これはドキュメンタリー映画なのでニュースに近くて何とかなりそう。トレイラーを見てもいけそうな感じだったし、今週はアメリカ英語に慣れておきたいと思ったこともあり、興味半分、英語要因半分と言ったところです。

レスタースクエア近くの映画館に入ると、小ささに驚きましたよ。中程度のお金持ちのホームシアターぐらいじゃないかな。ロンドン中心部でこんなのあるんだ。

おまけに客が僕を含めて5人しかおらず、いよいよお家っぽさが増してきます。

映画の内容は金融危機の解説が表面的だし、所々で使われるニュース映像はユーチューブとかでも探せば出てきそうでしたが、金融界の有名人のインタビューが豊富でテレビじゃここまではできないんじゃないかなと思えるものでした。

ソロスやボルカーと言ったアメリカの超大物のみならず、今をときめく(?)ストロスカーンとラガルドが出ていたのにびっくり!宣伝としては使いづらいだろうけど、実際いい宣伝になりそう(笑)。

新聞や経済誌で目にする人たちってこんな風に話すのね、という面白さがありますので、金融に関心のある人にお勧めです。
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ロイヤルウェディング [日記]

今日はロイヤルウェディング。世界の注目が集まるイベントが近所で開催されるのでどんなもんかと見に行くことに。

前日既にかなりの人が場所取りをしていたので、悠長に当日出向いたら何も見れないかもと思いつつも、あまり気合は入れず当日朝友人たちと待ち合わせてバッキンガム宮殿近辺へ。

確かにすごい人ごみですが、想像してた程ではなく何とかなるかも。
とは言え、ザ・マルを見るにはかなりの人をかき分けていく必要があって相当疲れます。友人たちが次々と脱落していくなか何とか粘ってると、たまに前の人が後ろに下がる時があるのでその機会に乗じてグイッグイッと前へ進み、どうにかバッキンガム宮殿の入り口まではたどり着くことに成功。

そこで待っているとウェストミンスター寺院に向かうエリザベス女王をチラッと見ることができました。11.04.29.jpg


いいポジションでしたが、次に主役達がここに帰ってくるまで数時間あってそこまで待てないやと一旦退却することに。

ウェストミンスター寺院の周りの様子でも見るかと移動したらありゃ。交通封鎖されてて随分手前までしか行けません。仕方なく友人たちのいるセントジェームズパークへ向かうと今度はなんと公園も封鎖。友人たち合流不能。この時点で式の間ぼっち確定。

一旦家に帰ってテレビ中継を見ることにしました。

こりゃよく見えていいわい。

ってそれじゃ日本にいるのと変わらないじゃん!と思いつつも、どれだけ近づいたところで中に入らないとどうせ式の様子は分からないのでこれも有りか。

鐘が大きく鳴った際、窓を開けると生で音が聞こえます。そして同じ音がワンテンポ遅れてテレビからも聞こえてきます。この時、あぁ同じ場所に居合わてるんだと実感が出てきて瞬間高揚感がマックスに高まりました。

一行が馬車でバッキンガム宮殿に戻ったあたりで近くのパブで昼食を取ってる友人たちと合流。その後は友人宅で夜までテレビ見てました。
ウィリアム王子がチャールズ皇太子の車の隣にキャサリン妃を隣に乗せて、自らハンドルを取って運転する場面が一番印象的でした。王子、たぶんイイ奴だと思う。

普段あまりお祭りムードに浸る事がないので、久々に盛り上がりの当事者となれて何とも愉快な一日でした。
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BBCデビュー [日記]

ロイヤルウェディングを明日に控えたロンドンは、既に場所取りが始まったり至る所にユニオンジャックが踊っていたりとお祭りムード。

明日は見に行くつもりでも、それまでは参加しなくていいやと悠長に構えてましたが、朝のニュースで気になることを耳にしました。

「本日6時半のニュースはリズ・ラティーフがバッキンガム宮殿前からお届けします。」

何だってぇ!?
半分寝たままバナナ食べてたんで意識はほとんどテレビに向いてませんでしたが、確かにそう聞こえた気がする。

これは行くしかっ!

リズ・ラティーフは、美人で知的で洗練されてるBBCロンドンニュースのメインキャスターで、生で見てみたいと思ってました。

こんなにも早くチャンスが巡ってくるとは。

仕事を早めに切り上げて夕方バッキンガム宮殿へ。
ロイヤルウェディング前日でもかなりの人でごった返していてマスコミも大勢来ています。
一般人が入れない2箇所のマスコミエリアを全て見てまわるのにも一苦労。

イギリスを代表する行事の場所取りでBBCが劣後することはあるまいと、宮殿に一番近いマスコミ席に近づくと・・・

おぉ!リズさんがいらっしゃるではないか。番組開始直前で打ち合わせ中のご様子。11.04.28.1.jpg

やや遠いし番組が始まっても音は全く聞こえてきませんが、間違いなくいつも見てるBBCロンドンニュースの中継です。

インタビューをするリズさん。ちなみにインタビュー相手はロンドン市長ボリス・ジョンソンの妹にして雑誌"The Lady"の編集長、レイチェル・ジョンソンです。11.04.28.2.jpg

周りの人は世界中から来てる様子でロンドンニュースのテレビ中継はあまり気に止めてない様子でしたが、僕は一人大興奮。

隣で見てた田舎っぽいお兄ちゃんとちょっと話しましたが、彼はかなりのテレビっ子らしくて、マスコミ席を眺めながら、「あれがBBCノース、隣がBBCロンドン、あの二つがチャンネル5、その右がITV、上にいるのがフォックスで、その右上はカナディアンTVじゃないか。」と教えてくれました。どのテレビ局もロゴ出してるわけでなくキャスターの顔だけで判別してるのに、イギリスのみならずアメリカとカナダまで押さえてるのが頼もしい。11.04.28.3.jpg

リズさんは番組終了後、僕の近くで手を振ってた子供に手を振り返してくれたりと、いいモン見れましたよ、ええ。
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帰宅後iPlayerでBBCロンドンニュースを見ると自分がバッチリ映ってるのを発見。最初カメラの向きからして映って無さそうだったので、途中で移動したのがいい具合にビシッと(笑)。

これでBBCに映る目標と生でリズ・ラティーフを見る目標を同時に達成したので、BBC関連ミッションは残り一つ。お天気お姉さんのウェンディを生で見ることです。ロンドンにいる間に何とか達成したいものです。
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ベネチアは歩くだけで良い [日記]

僕の旅行での3つの大きな目的は、美術館、食事、買い物です。だからパリは楽しいし、逆にリゾート地に行こうとは思いません。

この3つの目的に照らすと、ベネチアはイタリアらしくどれもそこそこ充実してるだろうけど、美術館はローマやフィレンツェほどではなく、食事はナポリの安さと美味しさに敵うはずないし、買い物は何と言ってもミラノでしょう、とそれほど惹かれていませんでした。

でもミラノに行くならでついでに、ぐらいに軽い気持ちで訪れてみることにしました。

ミラノとベネチアは200キロぐらい離れてて2時間半の電車で移動します。事前に取った座席数限定チケットは感動的な安さで何と9ユーロ!ロンドンなら地下鉄初乗り2回分だよ。

着いたベネチアはもう、駅を出た瞬間から想像を遥かに超えて感動的な街並みでした。今まできれいな街を歩いてもすぐに飽きてしまってた僕も、大げさでなく一歩歩くたびごとにウキウキした気分になります。

もちろん美術館や、名物イカ墨パスタを初めとする食事も楽しみましたが、街の作りそのものにこれだけ魅力を感じたのは初めてです。過去に多くの画家がただこの街を書くだけで幻想的な雰囲気を生み出してたのがよく分かります。観光客にイタリア人が多いように思いましたが、イタリアの中でも特異な地位を占めてるのでしょう。

ほぼまる二日、ただ歩いたり運河を渡ったりしただけですが、素晴らしい想い出が胸に刻まれました。
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ミラノで買い物したりしなかったり [モノ]

イースターの4連休を利用してミラノとベネチアに行ってきました。これでイタリア旅行は3度目、計5都市を訪れました。どの街もカラーが違っていていつも新鮮な楽しみが味わえます。

ミラノは何と言ってもショッピングの街。ロンドンやパリもそれぞれの買い物の楽しさがたくさんありますが、ミラノの独特の地位は他に代えがたいものがあります。ローマに比べて随分ハイソな印象を受けました。

僕はもちろん大興奮でいろいろ買いましたが、振り返ってみると何も買わなかったお店の方が印象に残ってます。

まず、Gロレンツィ。高級ショッピング通りとして名高いモンテナポレオーネ通りにあるこの店は「究極の道具屋」ではなかろうか。予めこの通りの訪問予定リストに入れてましたが、ここまで素晴らしいお店だとは想定しておらず、大げさでなく感動してしまいました。

弓矢の形をした金の糸切りばさみ、白蝶貝の巻尺、大胆に大きな木の枝を柄に利用したナイフ、などなど。何に使うのか想像も付かない道具類も多数売られてました。素材といいデザインといい、これ程までこだわり抜いた品々を並べるお店を他に知りません。

僕が実用的に使えて、手が出る値段、かつ飛行機内に持ち込める物、を探しても残念ながら見つからず何も買わなかったのですが、実に楽しいお店でした。おおよそモノに興味のある人なら一度は必ず行くべきだと保証しますし、そうでなくてもミラノ一押しのスポットであることは間違いありません。

店内の方が驚く品揃えでしたが、ウィンドウで雰囲気の一端を。
右下は「キャビア専用」のお皿。中央はシガーカッターでしょうか。
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丸い刃のナイフは究極のピザカッター。用途がよく分からない道具もいくつか見えますね。
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続いてはシニスカルキ。イタリアに行くたびにシャツをオーダーしてるので今回もと思い、マニア垂涎のシャツ屋、シニスカルキを訪ねてみました。ナポリのアンナ・マトゥオッツォ同様ここも看板やショーウィンドウなど一切出しておらず、アパートの一室がお店兼工房になってます。一階の郵便受けで部屋番号だけは分かってもどのフロアにあるか書かれておらずエレベーターで一階ずつ降りて確かめなきゃなりませんでした。

チャイムを押してドアを開けもらうと、女性(後でシニスカルキ氏の奥さんと判明)が現れ、イタリア語ができない客が来たと分かると引っ込んで今度はアレッサンドロ・シニスカルキ氏が出てきました。アレッサンドロさんは英語が話せます。

シャツを作りたい旨を伝えても、「うちは一から型紙を作って2回仮縫いをするから今日だけじゃ無理なんだ。」と断わられてしまいました。残念に思い店を出ようとすると、ちょっと待ちなさいと奥へ招いてくれます。

言われるがままノコノコ付いて行き、作業場や事務所などそこまで見せてくれていいの?と恐縮してしまう場所まで快く案内してくれ、椅子に座るよう勧められたのは台所。休憩を取っていた針子のオバチャンたち5人ほどが仕事に戻る最中だったようで、お皿を片付けたりカップを洗ったり。アレッサンドロさんが、「まぁゆっくりしていきなさい」と客にならない僕に何とケーキとコーヒーを出してくれました。2時半ぐらいで丁度歩き疲れてた折り、有り難い申し出を受けることに。

ケーキを頬張る僕にアレッサンドロさんが自身の作るシャツについて教えてくれます。シャツの値段にたいがい麻痺してる僕もぶっ飛ぶ値段でしたが(ローマのミコッチなら3枚作ってもお釣りが来る!)、他のシャツ屋にはない顧客管理が興味を引きました。

壁一面にびっしりと名前の書かれた箱が収められており、その一つを取り出して見せてくれると中にはシャツの替え衿と替え袖が入ってます。客が作った生地で替えを作って保管しており、襟や袖が汚れたり擦り切れたりすると交換してくれるとのことです。

ミコッチで作ってもらった時に、完成したシャツと一緒に替え衿と替え袖も送ってくれて感心しましたが、シニスカルキはさらに上を行き、客に替えを取っておく手間をかけさせないようです。そんなの自分で取っておくから少し安くしてよと思ってしまう僕は元々ここの客には成りえないのかもしれません。

日本人の客は10人いるとのこと。その10人がどうやってここの客になったのか気になるなぁ。ミラノ在住者なのだろうか、それとも何度もミラノ出張や旅行に来る方なのだろうか。僕は11人目になり損ねてしまいましたが、得難い体験ができたと思います。
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そしてジャンニ・カンパーニャ。
ハナから買うつもりがおこらないほどの高級スーツのお店ですが、ディスプレイを見て写真撮るためだけにわざわざ出向いた甲斐がありました。ここのショーウィンドウはオーラ出まくり。

サヴィルロウやその周辺は散歩でしょっちゅう行っているので、ヘンリー・プールやハンツマン、アンダーソン&シェパードといった英国スーツを代表するお店のディスプレイのかっこ良さはかなり頭に染み込ませましたし(買えてないのがなんですが・・・)、他にもパリのチフォネリやナポリのアットリーニも流石と唸りましたが、ジャンニ・カンパーニャのショーウィンドウはそれらを上回る迫力がありました。

これはカッコ良すぎる・・・。

と同時に、こんなの普通の日本人が着こなせるわけもなく、仮に買えても着れないじゃん、という諦めも感じたり。

ところで、ここは「ジャンニ・カンパーニャ」ネームと「ドメニコ・カラチェニ」ネームを両方扱ってるようです。既製服と注文服で区別してるのかな?どなたかご存知でしたら教えてください。
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そんなわけで流石ミラノ。素晴らしいお店に感嘆のため息が出っぱなしなのでありました。
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陽気 [日記]

最近ロンドンに来た人から、「休日は何をしてるんですか?」と質問されることがあります。ここしばらく、そしてこれから先も近いうちもいろいろと予定が入ってるのですが、今週末のように何もしなくても構わないと思ってます。

公園に出さえすればそれで良いのだから。

ロンドンはここ2週間ぐらいでグッと暖かくなりました。春を飛び越して一気に初夏が訪れたようです。実際4月の平均気温は過去に比べてもずっと高いらしく、イギリスで春を告げる花、daffodil(ラッパズイセン)もすっかり旬を過ぎてしまいました。

セントジェームズパークからバッキンガム宮殿を経てグリーンパークへ行くと、週を追って人が増えていくのが明らかで、タンクトップは当たり前、上半身裸のオジサンも出始めました。

バッキンガム宮殿前は、これまで見た中で最も美しく花が咲いてました。今月29日のロイヤルウェディングに備えてでしょうか。
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一角を区切って花を密集させるロンドンの公園作りの素晴らしさは何度見ても楽しい。フランスやイタリアなんか美意識高そうなのに、こと公園づくりに関してはイギリスの方が優れてると感じます。

タダでさえ気持ちの良い時期で混んでるのですから、ロイヤルウェディングの人混みたるや想像も付きません。近所のホテルは400ポンド~というまで値上がりし、一般住民の部屋も一泊200ポンドで貸しに出されているようです。当日どこまで近づけるか作戦を立てなきゃなりません・・・。
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