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BBCスタジオ見学 [エンタテインメント]

有給休暇が余り過ぎてかえって問題になりそうな程だと判明したため、今月急遽休みを入れました。第一弾はBBCのスタジオ見学に行くことに決定!

BBCツアーは土曜もやってますが何ヶ月も先まで予約で一杯なので、行くなら平日だと判断、2時間弱の行程で昼過ぎからの回です。

BBCの建物は地味で古目、向かいに位置する巨大ショッピングモール、ウェストフィールドと対照的です。
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空港のような手荷物検査を受けて中に入るとツアーの案内が始まりました。
20人位の参加者にBBCの職員が二人付き、説明や質疑応答に対応してもらいます。他の参加者はイギリス人のお婆さんと学生、オランダの学生と付き添いの先生、シンガポールの学生、インド人のオジさん、てな構成。

カフェテリアを抜けて向かう先はニュース室。ニュース報道はBBCの中でも重要な位置を占め、全職員の25%がニュース関連のスタッフとのこと。朝のニュースチーム、昼・晩のニュースチームと席が分かれており、いつも見てるニュースがここで作られてるのかと感慨深い。

ツアーガイドの職員が、中立を旨とするBBCの報道姿勢、ニュースの要点を凝縮させる大切さなどテンポよく説明していった後、

「何か質問は?」
「えぇっと・・・BBCって何の略ですか?」

コラコラそこの学生、基本的な質問にも程があるだろ!?
だれも苦笑とか一切無しで、ガイドもまた素で答えるのが何ともイギリス。

続いてテレビ出演者の控え室へ。衣装を着替えたり、メークを行ったりする部屋で、ベッド無しのホテルみたいな作り。有名人のエピソードをここで出すのがお決まりのサービスのようです。ポールマッカートニーは果物を控え室に注文し、(たしか)マライヤ・キャリーは子犬を、マドンナはローマ法王の絵を頼んだらしい。ローマ法王の絵は手配できず、代わりにマダム・タッソーで蝋人形を借りてきたとか。これらの代金は視聴料で賄われるのではなく、出演者本人に請求されるそう。BBCの出演料の範囲に収まるのか気になるところです。

お次は天気予報。
青い背景の前に人が立つと画面上で天気図と重なり、毎日見てる天気予報の映像が現れます。

「誰か天気予報やりたい人はいませんか?」

参加者がみんなおとなしかったので、ほなワテが、と。
恥も外聞も無く参加者で一番英語が下手であろうこの僕が天気予報の実践することに。

ネットでこのツアーの参加者の体験記を読むと天気予報ができると書いてあったので、実は昨晩天気予報の動画を探してじっくり見てたのでした。

見たのはこれ。


この天気予報のお姉さん、ウェンディ・ハーレルは元気で愛嬌があって結構ファンなのです。

ビシッと再現できたらカッコいいっしょ!?

が、しかし、まず動画を何回か見ても何言ってるか所々分からず仕舞い。天気予報は他のシチュエーションでは見聞きしない単語が使われるのと、ウェンディはBBCのキャスター、天気予報担当者の中でも早口なタイプでよく聞き取れません。この時点で丸暗記計画は敢え無く頓挫。

そして模擬天気予報が始まってみるとさらに!

天気図の予想推移がウェンディの動画と全然違う!(←当たり前)

ウェンディのは霧が出て薄暗い冬。僕がやったのは雨が降った後止む初夏で、天気図を見ながら予報内容を臨機応変に話さなければなりません。予想気温が表示されてる時は数字読めば何とか場が持つのですが、雨雲が動いてるだけの図を言葉で説明するのは難しい。

いやぁきつかったぁ。
英語の会議で突然話が振られた時よりも大変。

手慣れたガイドさんが「ほら、いいわよ。」、「上手上手。」とおだてた挙句、終わった後には「前にやったことあるの?」とトドメのお世辞を言ってくれましたが、もうちょっと上手く演じたかったよ。せめて事前に一回映像を見ておきたかった。

それでも楽しく、今回のツアーでこれが一番印象に残りました。

番組収録の現場も見学できました。狭くて強いライトの当たる特殊な空間で撮影しており、こんなとこで気の利いたことを言うのは大変に違いない。

驚いたのはBBCの番組だけでなく、ITVの番組撮影も行っていた事。空いたスタジオを貸してるらしいのですが、日本でNHKのスタジオを使ってフジテレビが撮影してるなんて考えにくいですよね?

最後はスタジオで模擬ニュースとクイズ番組の撮影。これらは学生たちが手を上げてトライしてました。ニュースは最初に本物のオープニング映像とキャスターの読み上げがあり、スタジオが切り替わる設定という凝った作り。キャスター役の学生二人が「ハリーポッターに主演するダニエル・ラドクリフが・・・」と原稿を読んだ後、ダニエル・ラドクリフのインタビュー映像が流れるというよくできた構成です。

カメラの方を向くと原稿が流れる本物の装置を使います。
オバマ大統領がスピーチの際によく使うことがヤリ玉に上がるプロンプター、BBCの人曰く'Autocue'です。プロンプターにつらつらと流れる原稿を一定の速度(メトロノームのような(metronomic)と説明されてました)で読み上げるのは僕には無理だったろうなぁ。

なるほど。こういう風に番組が収録されているのか。

ショップで絵葉書を買ってツアーは終了。

いろんな要素が盛り込まれたBBCのスタジオツアー、ロンドンの観光スポットとしてはマイナーだと思いますが、僕の観光体験の中でも屈指の面白さでした。

このブログを見てツアーに行きましたという人がいれば嬉しいです。
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コメント 2

フクモ

こんばんは。
BBCの見学に行こうと思い検索をしていてこちらのブログにたどり着きました。
やっぱり見学ツアー楽しそうですね!
わたしは英語がさっぱりできないのですが、スタジオを見られるだけでも楽しそうだなあと思いました。
ショップで絵葉書を購入されたとのことですが、ショップには他にどんなものが売られていたんでしょうか??
テレヴィジョンセンター内のショップについてはどうにも情報が少なくて;
広さでもなんでもいいので、もしよければ教えて下さい!
by フクモ (2011-12-23 07:59) 

akirac

>フクモさん、
ショップは広さ的にも内容的にも、有名観光施設に備えられた土産物屋と同じような感じでした。

ロゴ入り文房具とかキーホルダーとか。DVDもいくつかあったと思います。

ツアーは英語が分からなくても十分楽しめると思いますよ。是非参加されてみてください。
by akirac (2011-12-23 11:13) 

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