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ジェフリー・アーチャーのサイン会 [日記]

先日BBCで、「オークションで高値の付いた絵画」に関する番組をやっていました。絵の専門家やオークショネアーへのインタビューがあるのはもちろん、僕の目を引いたのは作家ジェフリー・アーチャーのお宅訪問でした。売れっ子作家で絵に造詣の深い彼の家は、テムズ川を見下ろす豪華なペントハウス。そして部屋の壁には巨匠の絵画がギッシリ。さすが僕の心を20年近く魅了し続けてきた大作家。郊外のプール付き邸宅よりも、都心のこんな家の方がよほど憧れます。

そう、僕はジェフリー・アーチャーのファンなのです。この作家の描く痛快なサクセスストーリーのワクワク感と言ったら他の作家では味わったことがありません。

そんなジェフリー・アーチャーが今年新作を出し、ロンドンの2階建てバスの広告でも見るなぁと思っていた折り、ヒッチンという街の本屋でサイン会が開かれるという情報をキャッチ。過去にも何度か遠い場所でサイン会をしてたのは知ってましたが、ヒッチンならロンドンから1時間ぐらいで行けそう。

というわけで、これまで存在すら知らなかった小さな街まで車を走らせました。途中渋滞や大雨に合い、想定よりずっと時間がかかるも何とか開始時間より早く到着。

早速新刊を買って待つことしばし。わざわざロンドンから来る人もいなさそうな様子で並んでる人も多くありません。

ところが、肝心のジェフリー・アーチャーが時間になってもやってきません。20分ぐらい待ってると、店員さんから車が遅れてるとの説明があり並んでる人にチョコレートが配られました。さらに10分ほど待ってようやく本人ご登場。

想像よりも随分気さくな雰囲気です。遅れをお詫びしつつ気楽な感じで始まりました。サインを求める人と軽く会話をしながら和やかなムードで進んでいきます。

8番目でいよいよ僕の番。
憧れの作家が僕のためにサインをしているっ!
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興奮するやら感激するやら。

買ったばかりの本にサインをしてもらうと、お次は持っていった日本語の作品にもサインをねだりました。

厚かましいお願いにも気軽に応じてくれただけでなく、
「君は日本から来たのかい?日本のどこなの?」
と聞いてくれました。
東京だと答えると、ジェフリー・アーチャーはサインを終えた本を他のお客さん達に向けて掲げました。
「ほらこれ、日本語の本だよ。私はロンドンからここに来るのにも苦労したのに、彼は東京から来てくれたんだ。」

えぇっと・・・このために東京から来たわけじゃないんですけど・・・。
あと、その本、ブックオフで105円で買ったやつでスミマセン(笑)

その後僕が今何をしてるのかなど聞いてくれ、握手をして終了。プロのカメラマンにも写真を撮られたのでどっかに載るのかも。

その昔、早くストーリーの先を知りたい焦りと、でも読み終わったらこの楽しみが無くなってしまうんだという、寂しさを先取りしたあの独特の気持ちを感じていた時、まさかそれを書いた作家本人と話ができる日が来るとは夢にも思ってませんでした。あまりにも離れ過ぎていて、「会ってみたい」という考えが頭をよぎったことすらなかったです。

これは本当に良い思い出になりました。

せっかくなんでサインをもらった新刊は頑張って英語でチャレンジしてみようかなぁ。
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