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夏目漱石記念館 [日記]

僕が今のところ唯一、いつか全集を読みたいと思ってる日本文学の巨匠は夏目漱石です。川端康成みたいな、ある種外国から見て分かりやすい日本の繊細さではなくて、漱石の場合日本人しか分からなさそうな「あぁこういう感覚あるなぁ。」と共感が感じられます。

西洋に対する思いも、福沢諭吉のような屈託の無い「追いつけ追い越せ、イケイケドンドン」ではなく、このまま進んで行っていいのか?という迷いが僕には何となくフィットします。漱石の時代も現代でも、日本はよりグローバル化するしか食ってく道が無いのは明らかな一方で、人によって心理的に超えなきゃ行けない一線を持ってるか持ってないかの違いがあって、思い切りの良さのある無しが「一万円札に描かれた福沢諭吉」と「千円札に留まった夏目漱石」の差の気がします(笑)。

そんな漱石を語る上で欠かせないのがイギリス留学。ワンズワースにあるロンドン最後の下宿先の正面に夏目漱石記念館があるので行ってみました。年間100日しか開けてないので行けるときに行っておこうと。

実際に住んでた場所にはブループラークが掲げられ、
11.07.17.1.jpg
その向かいが記念館。
11.07.17.2.jpg
「~館」という名前に違和感があるぐらいフツーの住宅街のフツーのアパートです。しかしロンドンらしいのがここいらの建物が軒並み100年以上前に建てられており、1901年から1902年と、今からちょうど100年前に漱石が住んでた当時のままの姿を今でも留めています。

中はどうってことのない、ちょっと本や写真が並べられてるだけの代物でしたが、100年前に文豪がこの景色を見て何を考えていたんだろうと思いを巡らせました。
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