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ピカデリー、アクセントはどこに? [英語]

この時期になるとクリスマス会、忘年会の類があちこちで開催されるのは日本もイギリスも同じ。僕もいくつか参加する機会があり、その中のひとつ、日本人のみ参加の会でチーム対抗のクイズがありました。その問題に「ピカデリー(Piccadilly)」のアクセントの位置はどこか、というのがあり、正解はピカ「デ」リー。チーム内の反対を押しのけて僕が主張した「ピ」カデリーは間違い、となってしまいました。

僕が「ピ」カデリーを推したのは、ニュースでキャスターが第一音節にアクセントを置いてるのを何度も聞いたことがあったからです。日本人の直感、あるいは「梅田ピカデリー」もしくはガキ使の「ピカデリー梅田」からすると、ピ「カ」デリーになりそうなところ、へぇ、最初にアクセントがあるんだ、と思って記憶に残ってたのでした。

クイズは出題者が決めた答えを正とするしかないので、その場は不満を抱えながら引き下がり、家で色々と調べてみました。

すると確かに権威ある辞書ではクイズの答え通り、ピカ「デ」リーとするものばかり。ネット辞書でひとつだけ「ピ」カデリーとしているものと、もうひとつ、ピカ「デ」リーと「ピ」カデリーの併記、というものがありました。

うーむ。僕の認識は間違いではないものの、いつも見てるキャスターが例外的にマイナーアクセントを使ってるのかも。

その数日後、またニュースでいつものキャスターが
「「ピ」カデリー・サーカスから特派員がお届けします。」
とこれまで聞いたのと同じように発音するとその直後、現場の特派員までもが
「こちら「ピ」カデリー・サーカスです。」
と応じていて、やはりBBCの人は最初にアクセントを置くんだと再認識。
イギリス英語のお手本たるBBCのキャスター&特派員が二人して発するアクセントには敬意を払うより他あるまい。

さらにその数日後、もっと面白い事態に遭遇しました。
地下鉄に乗っていると、
「ピカ「デ」リー・ラインに乗り換える方は次の駅で・・・」
と車内放送が流れ、同じ日に乗った別の線では
「「ピ」カデリー・ラインに乗り換える方は次の駅で・・・」
となんと、同じロンドン地下鉄の車内放送でも両方あることが判明。

これをもって、正当性はさておき、一般的にはどっちでもOKなんだろう、と思うようになりました。

日本の地名でも例えば兵庫県の姫路は、当の姫路を含む関西ではフラットに(茸のシメジのごとく)「ひめじ」と言うけれど、関東の人は最初にアクセントを置いて「ひ」めじと言いますからね。

ちなみに、どこにアクセントを置くかはともかく'Piccadilly'は本来カタカナでは「ピカディリー」と表記されるべきで、それを「ピカデリー」と言うのは「ディズニーランド」を「デズニーランド」と言うのと同じなのですが、それはまた別の話。
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英語の上達 [英語]

言語の学習って向き不向きがあって、僕は向いてないのでしょう。
ロンドンに2年も住んでこの程度の英語力かよって毎日泣きたくなります。

ただ、絶対水準は低くても来た頃の自分と比べると多少なりとも上達してるのも事実。読む、書く、聞く、話すの4技能のうちどれがどの程度伸びたか振り返ってみるとこんな感じです。
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多くの日本人と同じように4技能のうちでは、もともと「読む」が一番マシで、今でも一番まともに近い水準と思いますが、あまり伸びてはいません。単語力を増やすのが一番近道ですが、あとは意識して早く読む訓練をしたりしなきゃ。趣味関連の洋書を読み切れないぐらい買ってるので、楽しいネタがいくらでも手元にあるのが救いです。

「書く」のもさほど伸びておらず。メールを書くスピードが多少早くなったぐらいで、使える表現は幼稚なままなのがイタイ。4技能のうち訓練が一番難しいとも感じます。ネイティブが書く英語で、単語も構文もシンプルだけど、こりゃとても自分の頭からは出てこないなぁと思うことがよくあるので、そういう表現を如何に蓄えておくかが課題です。

「話す」は相対的には一番伸びた分野。会話中に「あー」とか「えー」とか詰まりながら考える時間は短くなったとは思います。それでも4技能のうちいまだ一番低いレベルなのがなんとも。「出たとこ勝負」なので、後から振り返ってとてつもない間違いをしてたのに気づいて恥ずかしくなったりしますね。話す力はネイティブよりも、簡単な単語を自在に組み合わせて繰り出す、よくしゃべるノンネイティブが当面のお手本です。

「聞く」も多少伸びたかなとは感じます。ただこれは言ってることが「ほとんど分かる」人と「ほとんど分からない」人の差が激しすぎます。ロンドン訛りとかスコットランド訛りとか、英語かどうかもよく分からないような時がいまだにあります。ネイティブ以外だとフランス人とインド人がクセの強い英語を話すと感じますが、訛りのあるネイティブに比べたらはるかに分かりやすい。リスニング能力はいろんな状況で死活問題になりうるので、一番伸ばしたい技能です。

こんな自分の英語力をネイティブ平均と比べたらこんなイメージ。
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一生かかって30%ぐらいまでが関の山でしょうな。悲しい現実に落ち込む反面、青天井でずっと上達の喜びを味わい続けられるというのもまたしかり。英語を身につけるのは楽しいので、ビシバシ鍛えていきたい。
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BBCロンドンニュース [英語]

英語の勉強になるかと思って、オンデマンドでBBCの番組を見られるiPlayerでニュースを見始めたのは半年ほど前のこと。

当初はお昼1時、夕方6時、夜10時などNHKのように時間帯で分かれてる全国ニュースを見てましたが、見知らぬ田舎町の社会面的なニュースに興味が沸かず、ワールドニュースを見ることに変更しました。世界版なら日本の新聞やネットニュースでも扱いのある世界のトップニュースが報じられるので、こっちの方が馴染みやすい。

・・・と思っていたのもつかの間、そのうちロンドンニュースというのがあるのに気づきました。ロンドンに特化したニュースだと、映像を見て「ココも知ってる」、「ココも行った」、「アレ?これウチじゃね?」(一度我が家がバッチシ映ったのを見た)と身近さが全国版に比べて格段に上がりますし、天気や地下鉄の状況など活用度も高くて断然面白く見られます。

興味の度合いが、ロンドン>世界版>イギリス全土、とちょっとひねてます。

もう一つ、ロンドンニュースを見てる大きな要因は、メインキャスターのリズ・ラティーフです。

↓最初の15秒ニュース読んでます。


まずもって英語の発音がメチャ綺麗。BBCのキャスターは皆さすがに街なかの人たちとは比べ物にならない明瞭さで話しますが、中でもリズさんはトップクラスに分かりやすく、しかも透き通るような声も聞いていて心地良いです。

そしてそして。リズさん、スゲく美人じゃないですか?年齢的には結構お姉さんではあるのですが、タブロイド紙を賑わす芸能人たちよりも美人と思います。しかもなんか華があるんですよね。BBCのキャスターは質実剛健というか地味目の人が多いですが、リズさんは目立ってます。両親がパキスタン出身でヒンディー語、ウルドゥー語、パンジャブ語が話せたり、MBAホルダーでBBCに入る前は経営コンサルタントだった、という経歴も特徴的です。

インタビューでは大物や、よく喋る人が相手でも完全に場をコントロールしますし、時には攻撃的なまでに切り込んでいきます。

12月に大雪が降って、2度ロンドンの交通が麻痺しましたが、例えばその2度目の時のインタビュー。
スタジオに来た交通関係の偉い人にコメントを求めた際、「今回の事を教訓にするというのは聞きたくありませんよ。それは2週間前にここで聞きましたから。」と言ってて番組見てるこっちが背筋伸びましたよ。

一日30分のロンドンニュースは、ドラマやドキュメンタリーのように、iPlayerで見られる他の番組と違って、翌日には消されるしローカル保存もできません。これは一見欠点のようで実際は毎日見なきゃ、と良いペースメーカーになります。リズさんがナレーションしてないビデオシーンはゴッソリ飛ばしたりもしますが。

何人かの僕の英語の「先生」の中でとりわけ模範的と思われる英語を話すリズ・ラティーフ。表現を真似て実生活で使えるようにしたいなぁ。
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本物感満載の英語テキスト [英語]

こっちに来てから使い始めた英語のテキストの一周目が終わったので記念エントリー。

ネイティブが話したり書いたりする英語で、一つひとつの単語は簡単なのに文になると意味が分からないことが多く、その攻略には句動詞('give up'みたいなやつ)の理解が欠かせないと思います。
そこでこの本。

Practical Everyday English: A Self-study Method of Spoken English for Upper Intermediate and Advanced Students

Practical Everyday English: A Self-study Method of Spoken English for Upper Intermediate and Advanced Students

  • 作者: Steven Wayne Collins
  • 出版社/メーカー: Montserrat Publishing
  • 発売日: 2008/03/31
  • メディア: ペーパーバック


句動詞を中心にこれまで馴染みの無かった、しかし実際にはよく使われる表現が豊富に説明されています。

表紙がビッグベンのイラストであることから想像できるように、バリバリのイギリス英語。
前のページに書いてある表現が後のページの例文で使われていることも多く、配慮された構成になってます。
本の表紙にはなぜだか野田秀樹の推薦の言葉が書かれているのが面白い。

基本的な動詞が核になってるのに知らない表現がたくさん並んでて弱点を補強するのにうってつけ。
例えばこんな例文があります。

 I hope it's not putting you out, but would you mind putting me up for the night, as I've been turned out of my house?

使われてる単語は中学2年までで全部習いそうですけど、コンマで区切られた3つの節のうち一つも分からない!
説明を読んだらこんな意味だと理解できます。
「ご面倒でないと良いのですが、家を追い出されたので一晩泊めてもらえないでしょうか?」

この本を使い始めた当初、こんなの聞いたこと無いよ、ホントにこんな表現使うの?と少し訝ってましたが、その後この本で見た表現に何度も出くわすことがあったので、今やすっかり信頼を寄せてます。英語に限らず勉強用の教材は信頼がモチベーションにつながるのでこれ重要。

付属CDのスピードも本格的で、1分あたりに読まれる単語数を数えたらTOEICの1.5倍でした。とてつもなく早く感じますが、パブやエレベーターでイギリス人同士の会話が聞こえると実際にこれぐらいのスピードで話してるんで、これもまた本物っぽい。街中でよく感じる、あの「さっぱりワカラン!」という惨めさがおうちで体感できます。

作り物感が無いリアルイギリス英語を学べるこの本、すごく気に入ってます。
中学1年の英語の教科書からTOEICの問題集まで、人生の半分以上の期間にわたり数々の英語教材を手にしてきましたが、これが一番好きかも。

1度通しただけでまだ到底血肉になってはいませんので、何度も繰り返していつかこの本の表現を自在にサラッと言えるようにしてみたい。
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BBC iPlayer [英語]

BBCがiPlayerというサービスに力を入れてます。
テレビやラジオの番組をネットのオンデマンドで見られるもので、かなりの番組数をカバーしてるし画質も良いので使い勝手が良いです。イギリスのIPアドレスからのアクセスでないと見られないらしいのですが、これがあればテレビも録画機も不要。

英語の勉強とイギリスの一般常識獲得を兼ねてよく見てます。

本物のロンドン英語という意味では、25年に渡って放映されてるイギリス版「渡る世間は鬼ばかり」である'Eastenders'というドラマをイギリス人に勧められましたが、これはなんで長く続いてるのか全く不明な面白さゼロのドラマ。

字幕を出せるのでロンドン訛りの英語はある程度何とかなるとしても、この面白さで継続的に見るのは不可能。エンタテインメント性を求めるならアメリカの方が断然上でしょう。

そんなわけでどうしてもニュースやドキュメンタリーが中心になってしまうのですが、3週に渡って放映していた、ルネッサンス絵画の番組は素晴らしかった。今年見てきた、そしてもうすぐ見る予定の名画が次々と出てくるし、英語もゆっくりだし、これを見ずして何を見るか。

最終回の先週土曜はピエロ・デラ・フランチェスカの「キリストの洗礼」が中心テーマだったので、放映日の昼にナショナルギャラリーに本物を見に行って予習してきたのでした。

教養番組だけでなくおちゃらけなのもたくさんあるので、iPlayerを使って関心領域を広げつつ英語力を伸ばしていきたい。
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ビジ英専用機 [英語]

英語の訓練のため、移動時間と家事の間にiPodでビジネス英会話の教材と英語ポッドキャストを聞いてます。

以前バスの中でアルクのヒアリングマラソンの広告さながらにやたら遠くを見つめて(あんな遠く見てたら音に集中できないだろう)英語を聞いてる時に、後ろの席で若者5人ぐらいが騒いでた時があって、「静かにしろや、こっちは英語の勉強しとるんや。」と思ったことがありましたが、よく考えれば当然彼らも英語でしゃべってたのでした。聞いても分かりっこないですが。

さてiPod。家事をしながら聞く時にはコードが引き出しの取っ手に引っかかったり、床の物を拾って立ち上がる際に膝に引っかかったり、トイレに行く時には外さないと行けなかったりして煩わしかったので、これを買い足しました。

SONY ウォークマン Wシリーズ ヘッドホン一体型 W253 ホワイト NWD-W253/W

SONY ウォークマン Wシリーズ ヘッドホン一体型 W253 ホワイト NWD-W253/W

  • 出版社/メーカー: ソニー
  • メディア: エレクトロニクス


耳にダイレクトに装着するウォークマン。日本で未発売の2GBモデルです。
これにビジネス英語の教材を入れて家用にし、iPodは外でのポッドキャスト用にすることにしました。

この使い分け、かなり良いです。家事中にコードを引っ掛けたりこんがらがったのをほどいたりする面倒から免れるだけでなく、(実際やるかどうかはともかく)防水を活かして風呂に入りながらも聞くこともできます。ソニーはこのウォークマンを運動中に使うことを提案してますが、家用にも向いてることをもっとアピールすればいいのに。ジョギングするよりも家事する人の方が多いでしょうから裾野は広いはず。

あと、教材は最初から最後まで通しでループさせたいのですが、iPodでは充電/同期するとそれまで聞いてた箇所からの再生ができないのが小さな不満でもあったので、それも解消されて快適です。

このウォークマンは液晶が無くて曲探しが面倒なため、気分に合わせて聞きたい曲を探すのには向いてませんが、通して聞く用途限定だったらこの弱点が表に出ないため、イヤホンの取り回しが不要な分iPodよりも使い勝手が良いと思います。

英語訓練環境が向上したのでそろそろ人並み(ロンドン在住のノンネイティブ平均)の英語力に近づけたい。もうマジで焦ってるので。
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新カテ追加 [英語]

昔、運転免許を取る前に思っていたこと。

「手足を自在に操って運転なんかよくできるよな。これだけたくさんの人が車を運転してるけど、僕は不器用だし何度トライしても免許取れないんじゃないかな。」

運転が下手なのは想定通りでしたが、免許そのものはあっさり取れました。

昔、一人で海外旅行に行く前に思っていたこと。

「日本語が通じない国でホテルに泊まったりレストランで食事したりなんてよくできるよな。これだけたくさんの人が海外旅行してるけど、僕は一人で海外に行ったら何もできないんじゃないかな。」

旅行なんて英語ほとんどいらないし、苦労もなく楽しめました。

この二つの経験から導き出した法則は、

 多くの日本人ができることは僕でもできる。

ということ。
そんなわけで、多くの日本人が海外に住んで英語を使う現代において、僕も海外に住んだら英語ができるようになるだろう、とたかをくくってました。

ら、これができない。

これまで人生の半分以上、20年ぐらい英語を勉強してきて一向にできるようにならないのに1年ロンドンで暮らしただけでできるようになったらおかしいという常識の方に軍配があがったようです。20年の英語学習歴に敬意を払ってできるようになってないといいますか。

別にサボってるわけではなく、日々精進を重ねてるつもりなのですが、上達した気がせず、そろそろ焦ってきました。ロンドンに住んでたなんて言ったら普通英語力期待されますよね。

英語力アップのためにも、学習過程や英語にまつわるあれこれを書くのは足しになるだろうと、久々にブログの新カテゴリーを作ってみました。

今年こそは。今年こそは…!
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